■■■ ご挨拶 ■■■
■成蹊大学文学部に1994年4月から2019年3月まで勤務しました。当時の研究室は東京の西部、武蔵野市吉祥寺にありました。キャンパスのケヤキ並木が気に入っていました。退職後は横浜市中区山手町と長野県軽井沢の二拠点生活をしています。千ヶ滝西区にある山荘も樹木に囲まれています。
■大学の英米文学科の教員でしたので、アメリカ文学・アメリカ文化中心の授業をしていました。しかし、十九世紀アメリカ文学を研究するうちに批評理論に興味がわき、論文・著書では精神分析批評を用いて、文学・文化、言語、社会について考察しています。
■特にトラウマ(心的外傷)と呼ばれる現象を個人/共同体の両方のレベルにあてはめて論じています。精神医学の「トラウマ」という概念の助けを借りて、記憶や歴史を見直したいのです。二十世紀が置き去りにした記憶を二十一世紀へ届けるために、私たちは学んだり、研究したりしています。
■研究者としては、専門の文学に隣接する様々な学問領域に首を突っ込んできました。精神分析のほか、哲学、歴史、言語学、音声学、法学、社会学、そして音楽。現代の社会の姿と歴史の成り立ちを見据えようとアンテナをはりめぐらせてきたらこうなってしまいました。
■お時間がある方は、これまで書いてきたもののタイトルでも眺めていってくだされば幸いです。